ちょっと私ったらイタイかしら?と思ってアップするのをためらっていた震災前に書いた記事をやっぱり上げることにしよう。
映画やテレビドラマで男が女に向かって言う。「君を守りたいんだ」、「君を幸せにしたいんだ」と。そんな台詞を聞いてしまった時にはどれだけ映画やドラマにうっとりしていようが一瞬にして気持ちが冷めてしまう。しかしまあこれはフィクション。映画ですから。ドラマですから。エイリアンがせめて来るかもしれないし、大量殺人鬼に恋人が狙われているかもしれないですものね。しかし驚くことに映画でもテレビドラマでもなく実際にこういったことを吐かす男子とお話したことがある。私はそのとき失礼なくらいひいたと思う。 3月のある日。山梨君の卒業制作を見に行った。彼の絵はとてもすばらしかった。 色彩豊かなグレー、そしてポイントのグリーン。隣りにいる山梨君以上に絵から彼の存在を感じた。というより、これは彼そのものだ。いままで多くの時間を共有したし、いろいろな話をした。彼のことはよく知っているつもりだった。だけど絵には私の全く知らない山梨君を知る。そのような部分を知ってしまって、感じてしまっていいものなのかと怖くなった。山梨君の苦しみがリアルに感じられて悲しい気分になった。それでも「愛してる」と心の底から思った。グリーンの絵の具は山梨君の精子だなとなんとなく思った。 私の過剰な評価は、私がただ山梨君と近い存在だからかもしれないと思ったけどキャプションの文字を見て嬉しく思う。おえらい賞をもらっていた。うん。よかったねと思う。 帰り道。これからの山梨君の人生を思った。彼はきっと相も変わらず楽しい日々を送っていくだろう。だけど彼の性格やいろいろな事情を考えると理不尽な事で悲しい目や苦しい状況に陥ることもあるだろう。そんな時は私が彼を守る。たとえ世界を敵にしたってかまわない。私が彼を守るったら守る。どんなことでもできる。と辱めもなく素直に、心の底から思ったのだった。 写真は山梨君のタンブラーからいただいた
by namazucco
| 2011-08-19 07:38
| life
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鯰 エリコ
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