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ジョン・ルーリー ドローイング展 YOU ARE HIRE
ジョン・ルーリー ドローイング展

YOU ARE HERE

会場:ワタリウム美術館
会期:2010年1月30日[土] → 5月16日[日]

締め切りしがらみ。本音と立前。薄ら笑い。嘘笑い。社会。社会?右向け右。言いたい事も言えないポイズン。死んでしまう人。死んだように生きる人。個性とか言っちゃってこの阿呆。クリエイティブ?あぁクリエイティブね。そうあるね。多数決でそう決まったんだから。流れ流される。それはそれはとても気持ちいい。
ある日の金曜日。またも仕事で徹夜。サタンが私を狂わせる。翌日土曜の午後4時にすべて入稿し、もうやってられないぜと会社を後にする。
とても苛立っていた。とても虚しい気持ちだった。青山通りをとぼとぼと歩く。ここは絶望の淵なのかもしれない。そんな感情とは裏腹に天気が良い。もう後2週間もすれば桜も咲き始めるだろう。だって、でも、でも、でもだってさ、それどころではない。そんなロマンチックな気分ではない。私はサタンの魔術でおかしくなってしまいそうなんだ。ミスターサタン。こんな日はどこかへ行かなければと思う。青山通りという名の絶望の淵。とぼとぼ歩く絶望の淵。
なんとなくワタリウム美術館を目指していた。どんな展示がやってるかなんて知らなかった。なけなしの千円札を払って美術館に入る。ジョン・ルーリー。あの魚みたいな顔したかっこいい人。絵。ドローイング。素敵過ぎて泣いた。“時々彼女はダメって気になる” 絵の中に私を見る。
世間には言ってはいけないことがあるらしい。みんな優等生でなければならない。劣等生であってはならない。主観や個性ってことばはありふれているようで、ナシに近い。サタンはしびやで厳しいのだ。サタンが私に教えてくれたこと。ありがとうサタン。このドローイングの美しさを、おかしさを、奇妙さを心が震えるくらい堪能させてくれたのはサタンがそう教えてくれたからだ。サンキューミスターサタン!アートって、音楽って、映画って、いつでも素直で私にとてもやさしい。いつも本当のコトはここにある。私って幸せ。私死なない。

さっきまで絶望の淵を歩いていた女はジョン・ルーリーの絵で昇天し今度は蜘蛛の糸を掴む。わりと簡単に這い上がれるものだ。何事もそんなに難しくはないのかもしれない。

Stranger Than paradise (Trailer)(You Tube)
DOWN BY LAW(Trailer)(You Tube)
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by namazucco | 2010-03-29 02:25 | art/music/movie | Comments(2)
いとしいひと4
c0131999_23542957.jpg最近また写真欲が出てきた。最近全く使っていないフィルム一眼を取り出しシャッターをきるも故障。シャッタースピードがオカしい。何年前に撮ったのかわからないフィルムを現像に出し、浮き上がってきた画がこの2人だった。いとしいいとしいマイスイートベイベー。彼らは元気に暮らしているだろうか。
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by namazucco | 2010-03-28 23:57 | life | Comments(0)
038
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by namazucco | 2010-03-28 23:18 | drawing | Comments(0)
いとしいひと3
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ある2月の土曜日。そろそろ仕事に行くかと出かける支度をしていた。前日の金曜日は朝7時まで働いていたし休日出勤なので1時に出社すればいい。そして今日働けば明日はひさしぶりの休みである。さてそろそろ家を出るかという時に電話が鳴った。父だった。父から電話がかかってくることなど滅多にないので、とうとうおばあちゃんが死んでしまったのかと一瞬ひやりとしたが、陽気な父の声が響く。今新宿にいるから一緒に飯食べようと言われたが、仕事だと断る。何故か住所を聞いてくる父。
「東京都杉並区・・・・・。住所聞いてどうするの?」
「会えないなら、エリの家だけでも見て帰るよ〜じゃあね。」

自分の都合で動く父。そんな相変わらずな父に会いたくなった。会社に電話して出社を遅らせてもらえるか確認をすぐさまとり、父に急いで折り返し電話してお昼ご飯を食べる事になった。駅に着いたら連絡してと電話を切り、急いで部屋に散らかってる服をまとめておしいれに突っ込んだ。何週間も家に帰るのは朝方で2,3時間眠っては慌てて会社に行くという生活をしていたので服がくちゃくちゃと部屋に散らばっていたが、他に散らかす暇もなかったため洋服をしまってしまえば部屋なんか一瞬できれいになるのだ。

電話を切って15分経った。もう駅についているはずだがまったく電話が鳴らない。田舎から出てきた父を心配し、私から電話した。今どこにいるかと聞くと、もう駅を降りて私の家に向かって歩いていると言う。
「え?私の家わからないでしょ?今どこ?今回りに何が見える?」
「ん〜っと、茶色いビルが見える。大丈夫。俺わかるから」
プチッ。
勝手に電話を切られてしまった。いくら過去に銀座やら、日本橋に勤めていたとはいえ、田舎暮らしが長い父を心配して、絶対に通るであろう道に立ち、父を待った。しかし待てど暮らせど父は来ない。私はそわそわし、うろうろしたり、父が弱音吐いて電話をかけてこないか待ってみたりした。そんなこんなで10分経過。もう駅からだと十分たどり着く時間だ。私はまた心配になり父に電話する。すると父はもう私の家の前にいるというので急いで家まで小走りで戻る。信じられないことに本当に父がいた。本当に住所だけをたよりに私の家まで来たのだ。
彼は私のアパートはわかったのだが、どの部屋が私の家なのかわからなかったため、なんとなくカンで一番奥の部屋に「エリちゃ〜ん。お父さんだよ〜!」とわざと変態っぽい声を出し、ドズドズと部屋をノックし、その部屋の女に「あんた誰よ!ちゃんと調べてきなさいよ!」と罵声浴びせられたとのこと。なにをやっているのやら。

少しだけ部屋に招き、茶を飲んでからランチを食べに行く。私の部屋の下に住んでいる大家さんのフォルクスワーゲン(私は車種はわかりませんが)の車を見て、「なかなかいい趣味をしている」と嬉しそうに言った。大袈裟だが、“この大家だったら娘を安心して任せられる”そんな口ぶりだった。「そうでしょー」とまるで私の車のようにフォルクスワーゲンを自慢気に思った。
たまたま入ったイタリアンのお店で私はクリーム系パスタ、父はトマト系パスタを食べながら父が60年代70年代の混沌とした時代にアメリカで10年ふらふらとヒッピーのようでヒッピーでないけどやはりヒッピーみたいな生活をしていた話。私の絵のことや仕事の話をする。父は私の体を気遣いながら「毎日終電で、土曜日も仕事なんてなかなかエリコにしたらがんばっているな」と言う。私は最近終電で帰れることもなく毎日朝まで仕事だし、2月はまだ一日も休日をもらっていない。正直心身共にボロボロであったが父を心配させまいと思い「毎日終電だけどやりがいがあるから私がんばっているよ」と嘘をついた。やりがい?がんばっている?まったく我ながらなかなかの演技に泣きそうになった。

写真は私が上京する時に父のアルバムからこっそり抜き取ってきた若かりし頃の父。写真の裏に父の字でこう書いてある。
“旅行の途中で 5月 1974”
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by namazucco | 2010-03-23 03:15 | life | Comments(0)
037
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by namazucco | 2010-03-21 06:42 | drawing | Comments(2)
いとしいひと2
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私を置いて、大阪に行ってしまった金太郎。「1月16日東京に行くから泊めて!」と受話器ごしにうるさい声。めったに電話もしないしメールもしない私たちだが、こうやって頼りにしてくれることはありがたい。かなりの確率で土曜は仕事だけど、泊まっていいよとすこしそっけなく返事する。せっかくだからキムの働く新高円寺の店で少しみんなで飲もうとスズキも誘った。スズキも仕事のようだったし、金太郎は有名な漫画家の先生に焼き肉を奢ってもらうとのことだったので集合時間は24時。
金太郎は前日一睡もしていないようだったし、ここぞとばかりに詰め込んだ焼き肉のせいで始めから眠そうだった。彼女はぜんぜん変わらない。ちょっとうるさすぎるくらい明るくて、見た目は小3男子(もしくはちっさいおっさん)にしか見えないが、小さい彼女の体からは良いとも悪いともいいきれないなにか不思議なパワーがモラモラと湧き出ている。
スズキも変わらない。いや、でも最近の彼女は好きなものが増えて(主にパフューム、AKBだが...)毎日とても楽しそうだ。そして美しい女だ。彼女は「自分は変人ではありません。」と美しい顔ですまし顔こいてるが、「あんた変だよ!?いや、変っていうより妙な人だよ!わかってる?」と本当のことを突っ込んでやりたくなる時がある。
そして初めましてのちいちゃん。キムの大学時代の油絵科の同級生。噂には聞いていたがかなりの強者で、やること言う事いちいち椿鬼奴に似ていた。「これ私の恋人なの♪」と言ってガンダムの青い髪の青年の切り抜きを見せてくれた。
キムはせかせかと働きながら、お酒飲んだり、ビリヤードする私たちにたまにちょっかいをだす。ここ何年かお互い時間が合わないため、彼女とはこのお店でお客対店員という関係としてでしか会ってない。正直彼女が今どんな娘なのか、というかどんな言葉で話してどんな事をおもしろいと思って生活しているか私はあまり知らない。
結局朝までグダグダ呑んでいるとキムの仕事も終わりキムも加わる。「私のまわりにはこんなふうにへんてこりんでおもしろい人達ばっかりで私本当に楽しい」とキムは嬉しそうに言った。確かに周りを見回すとへんてこりんでおもしろい人たちばっかりだった。金太郎はすっかり睡魔に負け、むにゃむにゃしながらたまにハッと起きて意味のわからん言葉を一言呟きまた眠りに入った。
シフクノトキ。こんなへんてこりんな彼女達がいなかったら私はたぶん生きていても死んでるように生きることしかできなくなってしまう。
家賃3ヶ月怠納し、午前1時を過ぎた頃から携帯が止まってしまったというお金のない金太郎分の飲み代をみんなで払って、さらに一人1000円ずづ金太郎のポケットにつめこみ私の家まで連れて行く。ささっと風呂に入って先ほど携帯が止まってしまった金太郎の代わりにベンさん(金太郎の父)にメールをうって、二人並んで寝た。「金太郎の友達のエリコです。ご無沙汰しています。彼女の携帯が使えなくなってしまったので、今日新宿に着く時間がわかったらエリコ宛にメールをください」
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by namazucco | 2010-03-17 23:50 | life | Comments(0)



絵を描く鯰の日記
by namazucco
鯰 エリコ
かなりのマイペースで絵を描いています。

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