ニューデリー駅へ向かう中、何十人のインド人に話しかけられただろうか。立ち止まってもただ歩いていてもぜったいに奴らは近寄ってくる。リキシャ、物乞い、お土産屋の客引き、写真撮ったら金よこせと言う奴、ガンジャの売人、「僕のはビックサイズだよ。試してみる??」と言ってくる奴。私の英語能力が低いからか、どいつもこいつもしつこく付きまとう。立ち止まると何人ものインド人に囲まれるのでは?と不安がり地球の歩き方を広げることも、立ち止まって写真を撮る事もせず、ただ歩き駅を探した。歩きながら自分がすごく恐怖という感情に包まれていることに気づく。このような恐怖はいままで体験したことがなかった。けっこう何事にも動じない性格(ただの阿呆ってこと)だから、そんな怖がってる自分が新鮮でオモシロいと思ったけど、やっぱりそんなことより怖いという感情の方が大きい。
やっと駅について一安心と思ったら今度は入場料払えとおっさん言う。言い争いになりさすがにぶちギレて日本語で怒鳴り散らした。今でもすごく後悔してることはこの時非暴力のガンジーの国でそのおっさんを何度か叩いてしまったことだ。泣きたかった。