金曜日朝まで仕事だったために土曜の時間を無駄にしてしまい起きたのが3時。あぁ、せっかくの休日がもったいない。 そして久しぶりの高円寺で中学からの友人キムが働いてる飲み屋に,同じく中学からの付き合いのスズキと遊びに行く。スズキはベージュのスーツを着ていてとても色っぽかったので私はしつこく「いいね!たまんないね!」と彼女の全身を舐めるように見た。スズキも4月から私と同じ新入社員、しかも出版社で働いてるため忙しいようで土日も仕事があることが多いという。そんな話をしているとキムがいつの間にやら出勤し、キッチンでいそいそとドリンクを作っていて相変わらずのつっけんどんな態度が私のツボだ。私とスズキで「キムぅ〜」と手を振ってもツンデレキムは知らぬ顔だったし、写真を撮ろうとするとぜったいに顔が隠してわざと嫌がった。でも私の変顔はバッチリ撮られた。思えば私はずっと高校の頃からよく彼女を撮っていた気がする。 スズキと新しい生活について楽しく話しているつもりだったのにいつの間にやらまた救いようもない暗い話を延々。彼女はとても賢くて言葉にするのが上手いのに、私は素面でも阿呆なのにお酒が入ったためにいつも以上に気持ちを言葉にできなくてとんちんかんなことばかり言ってた。いつか見たゴダールの映画であった「話をしないということはある意味で死んでいるということだ」というような言葉がずっと心に残っていて、彼女のように知的におしゃべりできればと思う。 スズキは明日仕事だからと帰ってしまって一人で朝までキムの仕事が終わるのを待つことになった。前日から寝ずに撮影に行ってきたというカメラマンのSさん(初対面)を無理矢理引き止めて、おもしろい話を聞かせてもらう。職業としての写真と表現としての写真。どう生きたいかということ。美術教育のあり方。善悪とは何なのか。という話。 阿呆な私は「へぇ〜」と間抜けな声で頷くばかりだったがSさんの話は面白く、勝手に先月の展示の時の思いを重ねて自分の生き方を見直してみた。 あっという間に朝になって私は大好きなキムの家に向かった。空が黒からブルーになっていく朝の時間にキムの背中にへばりついて自転車に2人乗りをして、それがとても心地よい。思えば彼女とはいつも一緒だったのに、大学に入ってから距離が離れてしまった。彼女との距離を少しづつ埋めるために私はこれからがんばらなければと密かに思う。彼女の寝顔はとてもキュートで愛おしいかった。
by namazucco
| 2008-04-14 03:48
| life
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鯰 エリコ
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